願いをつないで、あの日の僕らに会いに行く
 



「――マジで寝てんのかよ。なぁ、おい、起きろ」

「んっ……?」


白い光が眩しい。

どこかで聞いたことのあるような、懐かしさを覚える声に導かれて、私は目を覚ました。


「初日から、堂々と寝てんじゃねーよ」

「は……えっ!? あっ、ごめんなさい!」


大学の講義中に寝てしまっていたんだ!

そう思った私は、飛び起きて立ち上がった。


「え……?」


でも、次の瞬間、今度は驚いて息をのんだ。

私が今いるのは、大学ではなかった。

目の前に広がっていたのは、懐かしい教室の風景。

そして前の席には、私がつい先ほど『会いたい』と願った――…ううん、もう二度と会えないはずの〝彼〟がいた。


 
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