宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜

エピローグ



 それから一年後。


「結瑠先輩!おめでとうございます〜!」
「マミちゃん!来てくれてありがとう」
「やば〜い!先輩めっちゃ綺麗〜!!」


 淡いピンクのワンピースドレスに身を包んでいるマミちゃんは、今日もかわいい。


「もうすっかり話題になってるんですよ!ベリが丘に異動になったらハイスペイケメンと結婚できるって。みんな異動願出しちゃってます!」
「えええ?」
「マミも行きたいなぁ」


 なんか余計なジンクスを作ってしまったのかしら……?
 大丈夫かな?


「まあ冗談はさておき、この日が迎えられて感慨深いです!マミん家でボロ泣きしてた結瑠先輩が結婚……」

「マミちゃんにはほんとにお世話になったわね」


 あの時のことも今となっては懐かしい思い出だ。
 あれから真凛さんのことは正式に紹介してもらい、今では仲良くさせていただいている。
 男の子を出産し、ママモデルとして更に活躍中のようだ。

 今日もご家族揃って式に出席してくださっている。


「それじゃあマミ行きますね!楽しみにしてま〜す!」

「うん、ありがとう」


 マミちゃんがいなくなり、ふうと息を吐く。
 窓から望む景色は、ベリが丘の街を一望できる。まさかツインタワーの最上階で結婚式を挙げることになるとは思っていなかった。

 ツインタワーの最上階にチャペルがあることは知っていたけど、そこで自分が結婚式を挙げることになるなんて。


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