宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


* * *


 昨日は私・白金(しろがね)結瑠(ゆる)がダイヤモンドホテル・ブライダル部門のウェディングプランナーとなってから、一番大切な結婚式だった。

 私の双子の妹・優璃(ゆり)と幼馴染の滝島(たきしま)(みどり)の結婚式だったのだ。
 二人が挙式をダイヤモンドホテルで挙げたいと聞いてから、私が担当になりたいと申し出た。

 新婦の親族がプランナーとして担当するなんてなかなかないとは思うけど、優璃の結婚式はどうしても私がプロデュースしたかった。
 とはいえ、親族としても参加しなければならないため、全体の統括・プロデュースは私が行い、当日は先輩プランナーやマミちゃんがサポートを行ってくれた。

 サプライズでお色直し前のエスコート役に選ばれた時は、とても驚いた。


「今日の結婚式はお姉さんの結瑠さんがウェディングプランナーとして、運営に大きく携わっていらっしゃるんですよね?」

「そうなんです!結瑠ちゃんのおかげで今日を迎えられたよ。ありがとう」


 優璃の言葉に思わず涙してしまい、エスコートするどころか私が優璃に手を引かれていた。

 優璃は純白のウェディングドレスも、お色直しの淡いエメラルドグリーンのカクテルドレスもとても綺麗でよく似合っていた。
 碧の隣で終始幸せそうな笑みを浮かべていた。

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