離さない
 その幹部たちを見てみた。
 怪我をしてるやつがほとんどだ。
「あれ?
 ねーねー、見てよあいつ。」
「あ?どいつだ」
「ほーら―、あそこの金髪。
 おかしいよ。」
「何がだよ。」
「見て気づかないのー?
 あいつだけ美味しくないよ」
「何をしに来たんですか? 
 ・・
 先代」
「この、あほが連れて来いって言ったから。」
「何の用ですか?
 あほ?さん」
「私は、あほじゃない。
 お宅の優菜のおねーちゃんでーすー。」
「優菜のお姉さんでしたか。
 誠に申し訳ございませんでした。」
 そういい、頭を下げてきた。
「別に、謝罪を求めてきたわけじゃないけど」
「え?
 じゃあ、何をしに?」
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