おばけなワタシとキラキラのきみ

きらきらのきみ

***

小学五年の冬のある日、教室の空気が一変した。

『おはよう』
いつも遊んでいた子にあいさつをしたら、かえってこなかった。

休み時間にべつの子に声をかけた。

『ねえ——』
『サキちゃん、いこ』

わたしをふりはらうみたいに、ほかの子といっしょに教室から出ていってしまった。

体育でもだれもペアになってくれなくて、一人あまったわたしは先生とペアになった。

その一つひとつのできごとに、『クスクス』って笑い声が聞こえてきて、胸が苦しくて、それからはずかしかった。

みんながわざとやってるって気づいた瞬間、理由がわかった。
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