おばけなワタシとキラキラのきみ
「賞がとれなかったら?」
「先輩が、とれるって言ってくれたから」
「俺の責任重大じゃん」
先輩は苦笑いをする。

「そうです。だから、とれるって信じててください。そしたらとれる気がするので」
わたしは、おどおどしないで先輩の目を見て言った。

「オッケー。わかった」
笑顔で約束してくれたから、がんばれる気がする。

「でも、ファンタジーじゃない作品は書けないって言ってなかったっけ?」
「それなんですけど、先輩にお願いがあって」
「お願い?」

「先輩を主人公のモデルにさせてください」

「え……」

先輩は、めずらしくはずかしそうで、ちょっと赤くなったりもしてたけど了承してくれた。
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