白い空をまた君と見たくて
なので、仲良くしたいと感情表現を大きく出してみる。

「うーーー、栗ちゃん癒やされるー」
「いや、私は癒やされないんだけど。語彙力なくない?」

遠くから見てクスクスと笑うクラスメート。

「ほぉら、あんたが馬鹿すぎてみんな笑って」
て、の口の形で止まった栗田。それもそうだろう。

ーーーえ、何あれ、(なぞ)にお似合いなんだけど、ウケるw
いやー、栗田も月野に染まったんじゃね?
え、月野に染まった栗田とか、きしょすぎてお腹痛いんだけど!

「なん、で…?」
彼女の声は消え入りそうなほど細くて、逆に私がいじめているように思えてきた。
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