私の彼は、一途な熱血消防士
事件 3
「日浦和真さんですね? 西川愛美さんの部屋の前にごみをばら撒いた迷惑行為と不法侵入の疑いで、事情聴取を行います。署までご同行願います」
この場にいる警察官の中で、一番年配に見える人がそう言うと、日浦くんは力なく頷いた。
抵抗することを諦めた日浦くんは、中井さんが拘束を解くと警察官に腕を取られ、パトカーへと連行される。その姿を誠司さんと中井さんが見送っている。
私は日浦くんを視界に入れるのが怖くて、誠司さんの背後に隠れたままだった。
誠司さんの前を通り過ぎる際、日浦くんが私に向かって謝罪の言葉を告げたけど、そんなもの、素直に受け入れられるはずがない。
私たちも事情聴取のため、警察署に行かなければならないけれど、日浦くんと顔を合わすことになったらと思うと、恐くて動くことができないでいる。
「事情聴取ですが、俺も同席して構いませんか? 彼女、こんな状態なので、とてもじゃないけど一人にさせられないです」
誠司さんの申し出に、事情を汲んでくれた警察官が頷いた。
この場にいる警察官の中で、一番年配に見える人がそう言うと、日浦くんは力なく頷いた。
抵抗することを諦めた日浦くんは、中井さんが拘束を解くと警察官に腕を取られ、パトカーへと連行される。その姿を誠司さんと中井さんが見送っている。
私は日浦くんを視界に入れるのが怖くて、誠司さんの背後に隠れたままだった。
誠司さんの前を通り過ぎる際、日浦くんが私に向かって謝罪の言葉を告げたけど、そんなもの、素直に受け入れられるはずがない。
私たちも事情聴取のため、警察署に行かなければならないけれど、日浦くんと顔を合わすことになったらと思うと、恐くて動くことができないでいる。
「事情聴取ですが、俺も同席して構いませんか? 彼女、こんな状態なので、とてもじゃないけど一人にさせられないです」
誠司さんの申し出に、事情を汲んでくれた警察官が頷いた。