私の彼は、一途な熱血消防士

事件 6、7*

 誠司さんは取り外した避妊具を私の目の前にぶら下げる。

「ヤベェな……。結構な量出てるのに、またしたい」

 前回、私は意識をなくしていたから、避妊具を外すところやその後どうしたかを見ていない。初めて見るそれの量が多いか少ないかなんてわからない。

 けれど、もしもう一度身体を繋げるとして、私の体力が持つだろうか。

「誠司さん……、ちょっと休憩しませんか? その……、足が……」

 日頃、ここまで開脚することがないせいか、股関節が痛いし、前回の筋肉痛も残っている。

 私に無理をさせていると気付いた誠司さんは、素直に頷いた。

「わかった。……また後でしような」

 そう言って、避妊具内の精液がこぼれないよう縛ると、ティッシュで包み、ごみ箱の中に捨てた。

 誠司さんはベッドから降りると、洗面所へタオルを取りに行く。わざわざ濡らして固く絞ったタオルで私の身体を拭いてくれた。
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