私の彼は、一途な熱血消防士
夏祭り 4
翌朝、目が覚めると背中が痛かった。
ソファーで寝てしまったせいで、寝返りが打てなかったから、身体が固まっているのだろう。
身体を起こし、うーんと声を出しながら伸びをすると、ちょっとだけ痛みが緩和した。その後身体のこりを解そうと、腰を左右にひねると関節がパキパキと鳴る。
身体が解れたところで時計を見ると……、ヤバい。今日は鍵当番の時と同じ時間に出勤しなければならなかったことを思い出し、私は大急ぎで支度を始めた。
何とか準備を終えて消灯、戸締りを確認して部屋から出ると、そこに日浦くんの姿があった。
「おはよう。今日はいつもより早いんだな?」
今日は燃えないゴミの回収日だったようで、手には空き缶の入った行政指定のゴミ袋がある。
普通に会話をしているけれど、その表情は前にも増して作り物のように見えて、何を考えているかわからない。
「おはよう。うん、今日はちょっと早出出勤しなきゃならなくて。じゃあね」
挨拶もそこそこに、私は足早にその場を去った。
やっぱり日浦くんのことは苦手だ。
ソファーで寝てしまったせいで、寝返りが打てなかったから、身体が固まっているのだろう。
身体を起こし、うーんと声を出しながら伸びをすると、ちょっとだけ痛みが緩和した。その後身体のこりを解そうと、腰を左右にひねると関節がパキパキと鳴る。
身体が解れたところで時計を見ると……、ヤバい。今日は鍵当番の時と同じ時間に出勤しなければならなかったことを思い出し、私は大急ぎで支度を始めた。
何とか準備を終えて消灯、戸締りを確認して部屋から出ると、そこに日浦くんの姿があった。
「おはよう。今日はいつもより早いんだな?」
今日は燃えないゴミの回収日だったようで、手には空き缶の入った行政指定のゴミ袋がある。
普通に会話をしているけれど、その表情は前にも増して作り物のように見えて、何を考えているかわからない。
「おはよう。うん、今日はちょっと早出出勤しなきゃならなくて。じゃあね」
挨拶もそこそこに、私は足早にその場を去った。
やっぱり日浦くんのことは苦手だ。