縁結び−変わる勇気をくれた君と、秋の風―

昨日、憧子の書道をベタベタに褒め称え、

今日はみんなの前で、堂々とした態度で発言。



かっこつけるわけでもなく、思ったことをただ純粋に、素直に、伝える。



それは簡単そうで、意外と難しいものだが、彼はそれを当たり前のようにやっているだけのようだった。



──イケメンで性格までいいって、まるで奇跡だわ。



そう思いながら帰り支度をしていると

「憧子ー!」

と声をかけながら、1組の仲良しメンバー3人が駆け寄ってきた。



「憧子!どうだった?イケメン転校生は。」

泉がそう言うなり、3人とも目をキラキラさせながら憧子を見つめた。


「うーん…」


憧子が何と答えようか悩んでいる間も、3人は期待の目で憧子を見つめる。


憧子はしばらくの間言葉を選んでいたが、ようやく口を開いて言った。


「正直で、真っ直ぐな人かな。心までイケメンだよ、彼は。」

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