縁結び−変わる勇気をくれた君と、秋の風―

「じゃあ思い切って髪型変えよ!大丈夫!絶対に可愛くなるから、変われるよ!任せて!」


ぐっと親指を立ててみせ、またにこやかに笑うと、茉奈は憧子の髪に指を通しながら

「ちょっと段つけよっかなー。あとは、ちょっと()いて軽くしていいー?」

と提案してきた。


何が何やらよくわからないまま、憧子はとりあえず『どうにでもなれ!』という気持ちで思い切ってお任せすることにした。


大地は「俺、家で待っとくから、終わったら姉貴、連絡ちょうだい。」と言い、鏡越しに憧子に手を挙げると、店の外へ出てマンションの入口側へ向っていった。


シャンプーを終え、席に憧子を座らせると、茉奈は手際よくヘアセットの準備を進める。


「この前、神社で会った時に『ヘアセットさせてほしー』って思ってたから、来てもらえてホントに嬉しい!いつもどこで切ってもらってるの?」


「小さい頃から行ってる近くの床屋さんで…」


「なるほど、行きつけがあるのねー!」


「行きつけというか…近くなので行ってるってかんじで。髪型も昔からずっとおかっぱなので、私が行ったら何も言わずにおかっぱにしてくれるんです。」


「そうなんだ!じゃあ今日は生まれてはじめてイメチェンできるってことねー!楽しみね!」


茉奈は嬉しそうに笑うと丁寧に切り進めていった。

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