苦い初恋が甘い初恋に

7.告白が微妙

2時間制の居酒屋で飲んでいたため、
時間になり店を出た。

「2次会行く人?」
幹事の橋本くんが言った。

「はーい!」
みんな行くようだったけど、
私は帰ることにした。
「ごめん。私パス。帰るね」
そういうと小笠原くんが
「えー、行こうよ。」
と私の手を掴んだ。

すると
「小笠原、酔いすぎ。
人には予定があるんだよ?
ごめんね。心菜大丈夫?」
と言って、小笠原くんの手を離してくれた。

「あっ、うん。大丈夫。
小笠原くんごめんね。
明日、夜勤の前に用事もあって。
また、今度飲もうね。」
私は小笠原くんに謝った。

「絶対ですよ。」
小笠原くんに言われ、
「はい。」
と返事をすると、連れて行かれた。

私は帰ろうと別の方角に歩いて行くと
「心菜。」
後ろを振り返ると、斎藤くんが走ってきていた。

「どうしたの?」
私は斎藤くんが来たことを不思議に思い聞いた。
「あっ、うん。あの携帯番号聞きたくて。」
斎藤くんの言葉に驚いた。

「あっ、うん。えっと****だよ。」
私は素直に答えたが、内心複雑だった。
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