私の平穏な毎日
「美味し〜」


「人の奢り程ご飯を美味しく食べれるものはねぇな。」


「それ、人前で言わない方が良いよ。雷の品が落ちるよ。」


「胡桃に嫌われたくないから言わないようにする。」


めっちゃ可愛い〜。


雷は2人きりや私達が付き合っていることを知っている人の前ではすごく甘くなる。ちなみに北さんは、付き合っていることを知っている人の1人だ。


「ライさん、あまり僕の前でそういうこと言わないでもらえますか。私が悲しくなります。」


「北さん、彼女とかいないんですか?」


「逆に僕にいると思いましたか?」


「いると思ってました。北さん、すごく優しいし、頼りになるし、イケメンだし…」


私はそこで北さんに言葉を遮られた。


「胡桃さん、それ以上褒めるとライさんが…」


「胡桃…。胡桃は俺より北さんが彼氏の方が良いんだね。」


しまった。雷の機嫌を損ねてしまった。


「北さんも好きだけど、1番好きなのは雷だよ。」


「本当に…?」


「本当だよ。雷以外が彼氏なんて私、嫌だもん。」


「なら、許す。でもあんまり北さんの方見ないで。俺を見て。」


可愛すぎかよ。


「うん、分かったよ。」


北さんが申し訳なさそうに話しかけてきた。


「イチャイチャしてるところすみません。明日の予定を確認させて下さい。ライさんはバラエティ番組の出演があるので、学校を休んで下さい。胡桃さんは1日フリーです。」


そうなんだ。雷は明日学校来ないんだな。


「雷、仕事頑張って。」


「胡桃も頑張って。」


そんなことを話しながら私達は焼き肉をたらふく食べたのでした。
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