幽霊になったあの日から恋をして
1章.始まり

あなたとの出会い

「ねぇあなたが、この学校にいるって言われてる幽霊?」
私は目の前にいる見たことのない先輩に話を聞いている。
私は笠音彩。13才。小説が好きで料理も好きで、勉強も好きだ。でも、世界で一番好きなのは、オカルトだ。
「へー君みたいな子が、こんなところ来るんだ。」
「君みたいな子って何?!」
どういう事なの?!
「まぁまぁ落ち着いてー(笑)」
「なんでもいいから、質問にこたえてくれない?」
「あはは~違うよ〜僕は人間だよ〜」
「...ほんとに?」
足もあるし、しっかり肉体がある。まぁ納得できるかな...
「どう納得した?」
「...」
「あれれ?この見た目で悩むことある?」
「だって、あなた見たことない先輩だもん。」
「今とは見た目違うしね〜」
なんか言ってるけど、無視しよう。
それより、こいつが人間か確認しようかな。
えっとまずは、人間なら...
知ってる人がいるはずだよね。
「あんた名前は?」
「林田海。君は?」
はやしだ...?
「お~い」
「あっ...えっと、笠音彩よ。」
「...かさね?」
「...?」
「あっ!なんでもないよ〜」
何なんなのよ...てかこいつといると調子が狂うわね。
夕日が私達を照らす。私の影が伸びていたが、海の影は伸びていないことに気づかなかった。
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