衝撃サイダーマン
【サイダーマン】ピンチ!
オレは兄貴からの電話で4時半に今回のネズミの損失の件で本社に呼ばれた。

部長に事情を説明し4時に退席して本社へ行く了承を得て配送センターを出て車の中で
檸檬に本社で残業になるから夕飯は要らないとメールすると"了解しました。お仕事頑張って下さい"と可愛いスタンプ付きの返信があり、ほっこりした気持ちで本社へ向けて車を発進した。

本社受付で一応、副社長とミーティングと告げて首からゲスト用のプレートをつけて最上階の副社長室へ向かった。
エレベーターを降りると兄貴の秘書に案内され副社長室へ入った。

「兄貴来たぞ。いきなり呼ばれたのは何なの?」

「ああ、悪い。
実は弁護士さんへ渡す必要な書類でさ〜
あの倉庫のネズミたちの悪さがわかる範囲でいいんだけど時系列にしてもらいたいんだわ。」

「ああ。じゃあパソコンにデータ入ってるから兄貴のパソコン借りても良いか?」

「ああ、どうぞ。 お茶か何かいる?」

「じゃあ、サイダーで」

「ハハ。お前いっつもサイダーだなぁ〜
たまにはメロン味にする?」と星夜をからかう北斗に

「いつもの!」と北斗を睨みながら言う星夜。

「怖〜いせいちゃん〜!きゃあ〜」とふざけて北斗は部屋から出て行った。
すぐに秘書がサイダーを持って部屋に入って来た。

兄貴に言われた通り倉庫の社員竹本が、九州へ横流しした日付に沿ってどの商品をどのくらい配送していたかをまとめていった。
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