衝撃サイダーマン
玄関のドアは開いていて、星夜さんが車に荷物を運んでいたが、私とお母さんに気がついて
「おはようございます。こんな朝早くからすみません。」とお母さんに頭を下げた。

「せいちゃん、これから檸檬の事頼みます。気をつけてね」

「はい。おはよう檸檬、このスーツケースを車に積むよ」

「おはようございます星夜さん。」

「檸檬、パスポートはバッグに入ってる?」

「………え〜と…」とガサゴソバッグを覗く檸檬。

「あった!」という声にお母さんも星夜さんもクスクス笑っていた。
すると後ろからお婆ちゃま、お爺ちゃまとママさんも玄関に現れた。

「星夜、檸檬ちゃん気をつけてね」とお婆ちゃま

「星夜、日本へ帰国してから皆んなで相談があるからね!」とママさんはニコニコ。

「ああ、わかった…」と答えた星夜はこの先の結婚式などの事だろうと思った。

「じゃあ、行くね」

「お爺ちゃま、お婆ちゃま、ママさん、お母さん。今回は本当にお世話になりました。
ありがとうございます。では行ってきます」と車に星夜と乗り込み
手を振って見送るみなさんを車の窓を開けて手を振った檸檬だった。
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