衝撃サイダーマン
その頃の青山家***

リビングで星夜が両親に檸檬との事のしだいを説明していた。

両親も檸檬がストーカーになった見合い相手が諦める手助けをするならと協力してもらう事になった。

「じゃあ、明日からメガネはするけど本来の姿に戻るからよろしくお願いします。」

「お前は春からシステム開発室長に異動させるが、その時に配送センターに残された檸檬ちゃんが心配だから俺の第3秘書として秘書室で守るし、お前のフォロー役にするか?どうだ星夜」
と社長である父親が尋ねてきた。

「そうなんだよ。オレが本社に異動したらまた女子社員がうるさいから檸檬にはそのまま恋人役になってて欲しいって言ったらさ、楓もご両親も檸檬にオレの協力をしろって説得されたんだわ」

「じゃあ〜檸檬ちゃんは星夜の恋人役をずっと続けてくれるのね! あんな美人さんを1人にしてると変なオオカミさんが寄って来ちゃうわよ〜」

「檸檬ちゃんは小学生の頃も可愛い子だったが、今は美人さんになったのか?」

「そうよ!!パパ。さっき久しぶりに私も会ったんだけど、私の事は“イチゴケーキの青山さま"って覚えてくれたのよ〜 目もクリクリしててママ似なのかなぁ?とにかく美人!! で〜、謙虚な感じで礼儀正しいのよ〜 ね〜星夜?」

「ああ、会社でも倉庫の独身男性社員からは凄い人気あるわ。 確かに謙虚というか…おとなしくて気弱なところがあるから、既婚者の中村さんと小林さんが、ガード役として守ってるかな」

「そうか…わが社の女子社員でもあるし、星夜の小学校の運動会の時、隣りのシートにいた保育園児の檸檬ちゃんがオレに抱っこをせがんで抱っこしたっけなぁ〜 思い出すと懐かしいなあ」

「星夜、檸檬ちゃんと本物の恋人になってよ!」

「はあ? 彼女はオレの事は何とも思ってないと思う。母さん、勝手な事を言ったり、余計な事をしたりするなよ!」

「は〜い。」

「明日は母さんの車借りるわ。檸檬を乗せて出勤するから」

「星夜のマンションに空きの駐車場ないか明日コンシェルジュに聞いてみるわ」

「ああ。頼むよ母さん。オレはシャワー浴びてから寝るわ。じゃあ宜しく頼みます」

青山家のリビングでも両親は、今まで恋人も作らないし、変装ばかりしている星夜が唯一女の子の事で行動したので、檸檬ちゃんが星夜を気に入ってお嫁さんになって欲しいね!っとニヤニヤしていた。
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