一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

愛に溺れる

色々話してから、行きたくないけど教室に戻った。



普通に開けたはずなのに、みんなには大きく音を立てて扉を開けてたように聞こえるみたい。



「……」


ザワザワしていたのが一変。


自習……だったみたい。



女の子が声を上げる。



「ねぇっ!羽瀬来さん。」


「……はい、」


「男と一緒に遊んで楽しかった?」


私のことを下に見るように、ニヤリと笑った。


「……っ」



予想してたけど、やっぱ…きついな、



でも逃げちゃダメ、私。



「千代華……」



朝日くん……


言うなら、今じゃない…の?


言わなきゃ……


「朝日……くん、」


「…うん、」


周りのみんなは黙って聞いてる。


中にはスマホを出して動画を撮っている人だっている。



「……、告白してくれて嬉しかった……」



「…うん、」


「……けど、ごめんなさい……、朝日くんとは付き合えません。」



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