一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。

「今日チョコのお父さんお母さんはー?」




「ん、いるよー!書斎!」



「尚大先輩はー?」



「さっき家出てったんだっ」「そっか!」



「じゃ、挨拶したいから書斎行っていい?」「うんっ、行こう!」



優ちゃん家とは家同士で仲がいいんだ。だから私たちはすぐ仲良くなった。



だからお母さん達も優ちゃんのことを信用してる。

コンコンコンとノックしてから、

「失礼します。千代華です」



「どうぞ〜」


うわぉ、多分さっきまでイチャイチャしてたな、



「イチャイチャは仕事終わってからでしょーもうっ」




「…してねー、」

お父さんが言い訳のように呟く。



私の両親は、いわゆる恋愛結婚。

お母さんが病院の院長の長女で、お父さんが御曹司だったらしい。


で、お父さんがお嫁に入れたって言ってた。



< 158 / 246 >

この作品をシェア

pagetop