先輩!
「でも久保さん、絶対芽衣ちゃんのこと大事にしそう。どんな恋愛するんだろうね、あの人」

「あ、穂乃果さん。おすすめの下着屋さんあったら教えてもらえませんか?」

「やる気満々かよ」

「違います!ただしばらく下着を新調してないから」

「認めなさい。久保さんのためにエッチでかわいい下着を買いたいって」

「…少しだけ」

だって先輩、すごく手が早そうだから。と言いかけて飲み込んだ。なにごとも、段取り8分。


「芽衣ちゃんほんと素直で可愛い。私に任せて。久保さんがおおかみになっちゃうようなすごいの、これ食べたら買いに行こう」

「おおかみ先輩ですか!」


先輩とそんなことをするのかと想像するだけで恥ずかしい。先輩の昨日の手の甲キスを思い出す。

ますます赤面するわたしを、穂乃果さんが「えちな芽衣ちゃん推せるー」と冷やかしてくる。


先輩。


少しだけ。



少しだけ時間をください。
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