初恋が叶わなった日
中学3年生の冬。
また、両親の仕事の都合で今度は北海道に行くことになった。
だけど、俺は小学校のあの場所に戻りたいと思った。
だから、高校は咲良も行くか分からないけどここに行こうと決めた。まだ親には伝えていなかった。
今日こそは必ず伝えるんだ。夜ご飯を食べる時に伝えよう。
『あのさ、母さん。話があるんだけど聞いてくれる?』
俺は勇気をだしてお母さんに伝えた。
『いいわよ。どうしたの?』
『俺行きたい高校があって。』
『行きたい高校?この前、北海道の高校受けたって言ってたじゃない?そことは違うの?』
『うん。俺が小学生の時に通ってた町を覚えてる?この前受けた高校はその町にある高校なんだ。騙しててごめん。どうしてもそこに行きたくって。』
『なんでそんなこと。覚えてるわよ。すごく良かったところだし。でも、どうして?なにか理由があるのよね?それを教えて。』
母さんは俺の話を最後まで聞いてくれた。やっぱり、なんでか聞かれるとわかっていた。
だけど、これを伝えないといけない。
俺にとっては大事なことだから。
『それは小学生の時、好きだった咲良ちゃんにもう一度会いたいんだ。咲良ちゃんがそこの高校に行くかどうかは分からない。だけど、その町に住んでいることは分かる。だから、行きたい。行ってみないと分からない。母さん、お願いします。行かせてください。』
おれは頭を下げて何度もお願いした。
母さんも困った顔していた。
『お父さんと話す時間を頂戴。もし行くってなったら、優希、一人暮らしになるんだから。家も探さないと行けないでしょ。』
『家は大丈夫!その高校には寮が付いているから。ちゃんと、高校の試験と面接を受けた時に寮を希望したから。』
『優希はお父さんに似て、しっかりしてるわね。わかった。お母さんは優希が行きたい高校に行くといいって思ってる。あとは、お父さんに聞かないとね。話してくれてありがとう、その咲良ちゃんに会えるといいね。』