迷宮階段
☆☆☆

 二年A組は今日も穏やかだった。
「行方不明なんだって」

「こわいよねぇ」
 涼子と香が不思議そうに会話している。

「おはようみんな」
「おはよう麻衣!」

 麻衣が登校してくると、教室内は華やかになる。
麻衣のお父さんは有名企業の社長だから、麻衣はいつでも着飾っている。

 席の後ろでは弘志が熱心にゲーム雑誌を読んでいて、そこに担任の矢沢が入ってきた。
 階段は六回目の願いを聞き届け、そこにはすべて元通りになった世界が広がっていた。

ただ、真美がいないということを覗いては。

「さっき榊原さんのご両親から連絡が入って、昨日から榊原真美さんの行方がわからなくなっているそうです。みなさんも、気がつくことがあったら私の所まで言いに来てください」

 教室の中でただ一人、里子だけが心配そうな顔で誰もいない真美の机へ視線を向けていたのだった。

END



< 164 / 164 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

海姫物語

総文字数/24,759

恋愛(純愛)90ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「海姫物語」 幼い頃事故にあった私たちは海に浮かぶ孤島で暮らしている 私たちの存在はひた隠しにされ 世間から隔離される…
13日の日直当番

総文字数/2,885

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「13日の日直当番」 その日の日直当番になった人には守らなければならないルールがあります。 ルールその1、日直ノートにある《お休みのお友達》欄に必ず書かないといけない名前がある。 その名前の子がクラスの中にいなくても、絶対に書かないといけない。 ルールその2、日直ノートの《今日の反省》欄には誰の名前も書いてはいけない。海底委のは『ごめんなさい』という言葉のみ。 ルールその3、日直ノートの《今日の授業》欄に書いた覚えのないものが書かれるときがある。その文字を発見したときは出席しているクラスメート全員で昼休み中に黙とうしなければならない。 それでは、頑張って13日を生き延びてください
コトドリ様

総文字数/19,678

ホラー・オカルト78ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
その森に入ると子供の名前を呼んじゃいけないんだって 名前を呼ぶとどうなるのかっていうとね……

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop