《番外編》妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました
私の大切な人
 私はいつも、自分に自信が持てない。

 それは、幼少期からずっとで、常に妹ばかり可愛がられていたから。

 私だって、人並みな容姿だとは思うけど、妹が可愛いからか、いつも比べられた。

 それでも、好きになった人に『可愛い』って言われると少し自信が持てた。

 恋をするたび、可愛くなろうと努力もした。

 だけど、


 いつも妹に邪魔をされる。


 妹の方が可愛いと言われ、私の事は見向きもしなくなる。

 結局私の元にはいつも、


 何も残らない。


 ようやく穏やかな生活が出来るようになって、私だけを見てくれる彼氏も出来たのに、


 またしても、悪魔のような妹に邪魔をされて、


 幸せは消えてなくなった。



 一体、どこまで私から大切なものを奪えば気が済むのだろう?


 私は、幸せになれないのだろうか?


 そんな時出逢った、ちょっと軽そうな男の子。


 ナンパなんてお断りって思ってたのに、


 何故だか惹かれ、


 そして、



 恋に落ちた。




 私を愛し、


『好き』『可愛い』と言ってくれる百瀬くん。



 彼に『可愛い』と言われると、


 嬉しくなる。



 彼に釣り合うように、もっともっと努力をしようって思えるの。


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「亜夢」
「何?」
「今、何見てたの?」
「え? 別に何も見てないけど?」
「嘘。さっき通った男、亜夢が好きだって言ってた俳優に似てたじゃん。見てたでしょ?」
「あー、うん。ちょっとだけ、目がいった。似てるなって」
「ほら、やっぱり」
「でも、似てるなって思っただけだよ?」
「それでも、俺と居るのに他の男に目が行くとか、面白くないし」
「……ごめんね?」
「…………それじゃ、好きって言って?」


 彼はとても、ヤキモチ妬き。

 そんな彼は凄く可愛い。

 何も心配なんて、いらないのに。


「好きだよ、百瀬くん」

「…………許す」
「ありがとう」



 私の大好きな人。



 私の、何よりも大切な人。


 これからもずっと一緒に居たい、大切な人。



-END-

※イラストはAI生成アプリにて作成しました※
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