悪魔と涙と甘い恋。

桜夜組の2トップ


「飯、居間で食おうか」

「えっ……?あ……、」


一瞬、どうして、って思った。

だけど、それはあたしの為ってわかると頑張らないといけないわけで。


「はい……」


あたしは小さく頷いた。



「無理そうだったら言えよ」

「うん……」



居間に行くと、もう何人か席に着いてて。

思わず足が竦んでしまう。



「怖い?」

「う、ううん……」


怖いけど……大丈夫。

神楽さんがいるから大丈夫。

怖くない。大丈夫。


自分自身にそう言い聞かせて、足を一歩ずつテーブルの方へ踏み入れていく。


あたし達の存在に気付いた厳つい男の人が、フッと顔を上げた。


ひっ……!


いろんな意味で怖くて、反射的に神楽さんの腕にしがみ付いた。



「おはようございます、神楽さん」


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