悠久の絃 2
コンコンコン


ノックしても返事はない。

部屋に入ると、早速夜星先生が明るく声をかけた。

「絃ちゃん、毛布から出てって言ったでしょ?苦しくなっちゃうよ。」


モソモソと動き、顔を出したかと思えば僕の顔を見てまた潜った。

ご丁寧に腕だけ出して。


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