悠久の絃 2
「で、何か言いかけてたけど、どうしたの?」


「ああ、えっと、お兄ちゃんたちのこと、なんですけど、、」


「おお!見つけたの?」


「見つけたんじゃなくて、確証もないんですけど、、、」


「いいよいいよ。誰?」


「瀬堂先生とか、そうかなって思って。あ、でも、瀬堂先生がお父さんと知り合いかどうかなんて知らないし、ほんとに、なんとなくなんです。だけど、瀬堂先生の下の名前、唯弦じゃないですか。唯弦って、どこかで呼んだことがあって、、、」


「…そんなに考えられてるなら、本人に聞いてみれば?僕、その推理は結構当たってると思うんだけど」


「そうなんですかね、、、でも、間違ってたら怖いし、もう少し、思い出してみます。」


「うん。それでもいいかもね。ゆっくり思い出しな。」


コクッ
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