背伸びして、君とありったけのキスがしたい。
01:人生最悪な日に出会った人


* * *




恋って、もっと楽しいものだと思っていた。


一緒に帰ったり、放課後デートをしたり、休日は映画を観たり、些細なことを語り合ったり。


好きだって思える人が、自分のことも好きでいてくれるなんて、そんなキセキみたいなことが本当にあるんだと信じていた。




だけど──……やっぱり現実は違っていたみたい。






「それがさぁ、里緒って全然ヤらせてくれねぇの」


「え、お前と付き合ってるあの中畑 里緒?」


「そう。この前もさぁ?俺の家で勉強会したんだけど、マジで勉強だけして帰るとか……普通あり得なくね?」


「うわぁ、マジかー」


「ヤらせてくれねぇなら、正直付き合う意味ってある?」






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