もう遅いよ...
「おはよ~」

「はよ」



なんとか目を隠しながらマキちゃんに挨拶をした。

今は、やっぱり会いたくないよっ...

私はマキちゃんから離れてすぐさま席につく。

遠くからマキちゃんを眺めていると、マキちゃんの隣に、不意に女の子が現れた。



「え?」



思わず声をもらしてしまった。

マキちゃん?

その女の子をしっかり見ると、ふわふわと揺れるツインテール。

みいちゃんだ。

私は言葉を失った。



笠野(かさの)さん?」

「へ?」



唐突な言葉に私は横を向く。



滝原(たきはら)くん...?」



私は黙って滝原くんを見つめた。

だって、わかっちゃったんだもん。

滝原くんが、これから言う言葉が...
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