Heart of Innocence 〜きみの願いが叶えばそれだけでいい〜
24
早くも、再会から6年9ヶ月、初めての出会いから数えたら、10年5ヶ月。

もうすぐ25になるものの、真白の意志は変わっていない。

僕らは、一度も同じ学校に通ったこともなければ、職場も違うのに、長い間、誰よりも親密に付き合ってきた。

お互いの部屋を行き来することもあるが、言わずもがな妙なことはなにもない。

真白の強い意志を知っているのだから、当然だ。


そして、今日…社会人3年目の元旦も、クリスマスツリーの飾られた真白の部屋で、のんびり寛いでいる。

「あのさ。前から気になりつつも、センシティブな内容かと思って聞かなかったことがあるんだけど…」

「あっちゃんってば、私にそんな遠慮しないでよ!」

真白が無邪気な笑顔でそう言うので、

「真白って、敬虔なクリスチャンなの?」
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