Heart of Innocence 〜きみの願いが叶えばそれだけでいい〜
Happy Ending
真白からの唐突なプロポーズから1年。

あのあと、僕のほうから改めてプロポーズし、今はまさに新婚ホヤホヤである。

今日はお互いに仕事が休みなので、新居でのんびり過ごすことに。

そっと、真白の手を握りしめると、今はもう、ピュアリティリングはなく、僕と揃いの結婚指輪がはめられてある。

「真白」

「ん?」

「俺の青春って色気のないものだったけど、真白と居るときだけは違ったよ」

「ホント?嬉しいなぁ」

この無邪気な笑顔をずっと見つめていたい。

棚の上では、中学時代に真白からもらったさるぼぼが、僕らを見守っている。

「真白、愛してるよ…」

柄にもない言葉だって、今なら素直に言える。

僕にとって、真白の無垢な心は、何よりも大切な贈り物。

いつか、この愛がありふれた日常になっても、彼女と過ごした青春の日々のすべてを憶えていたい。


FINE
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