君と奏でる世界は、虹色に輝いている。

「結音、お疲れ様。最後までよく頑張ったな」

ステージ袖に残っていた結音に声をかけると、ずっと我慢していたのか泣き出してしまった。

「なんで泣いてるんだよ」

「だって、すごく感動して……」

結音の純粋な心と涙がたまらなく愛しくなって、思わず抱きしめる。

「俺も結音の歌にすごく感動したよ。これからもずっと心音の歌を聴いていたいって思った」

「これからもずっとそばにいてくれますか?」

「もちろん」

結音の言葉に笑顔で即答して、ゆっくり顔を近づける。

一瞬戸惑いながらも目を閉じてくれた結音に、同じ気持ちでいてくれて良かったと思った。

そっと唇に触れた温もりはとても優しくて、幸せな気持ちで満たされていく。

これからもきっと、君がいれば、世界は虹色に輝く。


《fin.》
< 133 / 133 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:8

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

SECRET MOON ~今夜もキミに溺れてく~

総文字数/28,702

恋愛(キケン・ダーク)69ページ

表紙を見る
この青空に、君と生きる未来を誓う。

総文字数/87,252

恋愛(純愛)211ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop