ぴか★すき

どき☆涙…

さっきまで社長と佐々木さんが座っていたソファに、
大目くんと大目くんのマネージャーらしき人が座り、
その向かい側のソファに私と社長が座る。


「この度、《ふたり傘の下で》で
主役の進藤凪月[シンドウ ナツキ]をやらせていただきます、
大目灯耶です」

「いやいやっ、
そんな固くなららないへくらさいっ!」



生大目くんに、佐々木さんは興奮しまくりで、
ほぼ何を言っているのかすらわからない。


私はというと……


びっくりしすぎて、酸欠状態になり…

本気、気分悪いです。



「あの…梨陽[リヨ]先生、
先ほどから顔色が悪いようですが、大丈夫ですか?」




私のマンガ家としての名前を呼び、

私とはまるで初対面みたいな口ぶりで、

しかも学校で私を使った時とはまったく違う態度。



くそう…さすが俳優……

…と、心の中では毒づいてみるものの、
さっきからちらちらと大目くんと目が合って、その度に顔が熱いのも事実。

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