先生のトクベツ

2人で準備室の椅子に座り、黙々と紙を折り続ける
いつものように横顔を覗き見したけど先生が集中していないからか
時々目があった

「私のこと見てないで早く折りなさいよ」

「えー、減るものじゃないしいいじゃないですか」

「たまにぼーっとしてるのもしかして私の顔見てました?」

「げ、見てないですよ」

「嘘つくの下手くそすぎるからね」

軽口を挟みながらも手を動かす。

「南、初詣いつ行くの?」

「毎年3日くらいに家族で行くんですけど、今年は3日から塾があるので1日に一人で行こうかなって思ってます。小さい神社に」

「そっか、俺毎年1日の午前中に家の近くの小さい神社行くんだけどさ、一緒に行かない?」

「えっ!」

「いや、嫌ならいいんだけどさ」

「嫌じゃないです!!一緒に行きたいです!」

「なら決まり、お勉強しなきゃだし神社行くだけだけど」

「楽しみです!」

「1日、校門の前で10時ね」

「はい!」
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