❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない

第二章 警鐘を鳴らすドキドキ感

「えっ、どういうことだ?」

「西園寺さんのプロポーズはお受け出来ません、ごめんなさい」

「どうしてだ」

由梨は健吾に話を始めた。

「私は、東條ホールディングス社長東條優馬の婚約者です」

「ああ、わかってるよ」

「それなら、お分かりのはずです」

「東條を愛しているのか?」

「それは……」

「ごめん、いろいろ調べさせてもらった、由梨は親父さんの借金を払ってるんだろ、

そのために東條ホールディングスを辞められない、そこに目をつけた東條の親父が、

由梨に交換条件で東條の婚約者になるように強要した」

由梨は俯いて聞いていた。

「東條は女癖が悪い、誰も東條と続かない、困り果てた親父は由梨に交換条件を突きつけた、そうだろ?」

由梨は頷いた。

「その借金、俺が払ってやる」

由梨は驚きの表情を見せた。

「由梨は東條ホールディングスを辞めろ、そして俺と結婚しろ」
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