❤️俺にお前の心をくれ~若頭はこの純愛を諦められない
東條ホールディングス会長との契約を解除されたら、借金が返せない。

優馬に愛情は全く感じていない、でも、機嫌を損なわれては困る。

「申し訳ありません、社長のフィアンセの自覚を持ち、一生添い遂げます」

「そうだよ、女は素直なのが一番だ」

由梨は心にもない言葉を告げていた。

「これから僕のマンションで暮らせ、アパートの契約は解除した、今ごろ、荷物は僕のマンションに運び込まれている頃だろう」

「そんな……」

「朝は僕の車で出勤し、帰りは一緒に帰る、君の自由はない、いいね」

(西園寺さんに会えなくなっちゃう)

「スマホを出したまえ」

「そんな急に、困ります」

「君に選択肢はない、朝僕と一緒に出勤し、一緒に帰ってくるんだ、つべこべ言わずにスマホを出せ」

由梨は優馬に従うしかすべは無かった。

優馬にスマホを差し出すと、優馬は床に叩きつけて、足で踏みつけた。

由梨のスマホは粉々に無残な状態になった。
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