素直になるまで


あぁ…本当に終わっちゃったよ…。

もう、これで隼人に合うことなんてないんだろうな…

一度流れ出した涙は止まることはなかった。


家に入り、バレないように静かに自分の部屋に入った。


が、お姉ちゃんにはバレてたみたいで、あたしが部屋に入ってから、少したってお姉ちゃんが入って来た。

「お姉ちゃん…」

「どうしたの?」

お姉ちゃんの優しさに一度止まりかけた涙がまた溢れ出した。

「隼人と別れた…」

「そう…」

お姉ちゃんはそれ以上何も言わないで、あたしの隣に腰掛けてずっと背中をさすっててくれた。

「お姉ちゃん…ありがとう…」

「うん…

彼のこと、まだ好きなんでしょ?」

「うん…

でも、辛い思いするなら別れた方が楽だと思った。

もう、終わりにしよって言ったとき隼人何も言わなかった…

だから、きっとあたしの片思いだったんだよ。


隼人に告白されて、勘違いしてただけだったんだよ…

だからもう、いいんだ。新しい恋探す。」


「夏希…」

「お姉ちゃん、心配かけちゃってごめんね?

話聞いてくれてありがとう。」

「ううん?

夏希がそれで少しでも楽になるなら話なんていくらでも聞いてあげるよ?」



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