ラストレター

第一章 とある友達

「千明ちゃん!あの噂知ってる?」
「あの噂?」
「そうそう!なんかね、もう死んじゃって会えない人と手紙をやり取りできる勿忘郵便局があるんだって!」
「へぇ。それ、どこにあるの?」
「それがぁ、全国各地に現れるらしいの。」
「ん?どういうこと?」
「つまり、死んじゃった人に伝えたい想いが強い人しかその郵便局を見つけられないらしいよ。」
「でもさぁ、ただの噂でしょ?」
「そーだけどぉー。私は死んじゃって愛犬パフに手紙書きたいなー。て、字読めないか。」
今日も高校でできた最初の友達である茜は、1人でボケて突っ込んでいる。
「ねぇねぇ。千明ちゃんはいないの?会いたい人。」
いる。宮里彩乃。私の親友だった。彩乃は小学5年生の夏、学校の屋上から飛び降りて自殺した。
私は救えなかった。


学校が終わりいつものように門を出る。今日で彩乃が亡くなって5度目の夏。
彩乃のことで頭がいっぱいになっていたせいか、気づいたら知らない路地に立っていた。
どこだ?ここ… 最悪。
とりあえず大通りに出ようと思い、来た道を折り返そうと振り返ると、やたら綺麗な真っ白な立方体の建物が道を塞いでいた。
あれ?どうやってここまで来たっけ?
とりあえずこの建物の中に入って道、尋ねてみようかな。
重いガラス戸を引っ張り中に入る。

真っ白。それが最初の印象。
「こんにちは。私は清川と申します。
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