Snow magic
誰か本当の気持ちを教えて
桜也Side
電話が鳴り響いたのは、夕方ぐらいの4時半ぐらいだった。
ピコピコピーッピコピコピーッ
「……っ?!」
光杞にスマホをジャックされたときに勝手に設定された怪しい着メロがあたりに鳴り響いた。
ガチでサイレンかと思ったわ……。
結構心臓に悪いから、電話を切ったらすぐに変えようと心に決めた。
まぁ、そんなのどーでもよくて。
……誰だ?こんな微妙な時間に電話なんてしてくるやつ。
「…はぁ、ったく。」
ディスプレイを見た俺はため息交じりに呟いて電話に応答した。
「はい。どーしたわけ?約束はどーなったんだよ?………柚燈。」
そう、電話の相手は柚燈。
確か今日は椛と会っていたはずだ。まぁ、聞いてないけど椛を見ていれば丸わかりだ。
あんなに嬉しそうにしていたのは柚燈がここを出て行った前ぶりだ。
『うん、約束通り会ってきたよ、椛に。』
「で?」
……会ったのに何で俺に電話がかかってくんだよ?
『……。どーするのが、せーかいか分かんなくなって。自分の欲望……また消えよっかなって。』
「は?」
思わず間抜けな声なこぼれ出た。
まるで旅行に行くみたいなテンションで言った柚燈。
さすがにそれはない、あり得なさすぎる。
椛に会っといてそれは残酷すぎる。
「……お前さ、マジでなに考えてんの?」
発した俺の声は、思ったより怒りに満ちていた。
『……。はぁ…、じゃーどうしたらいいの?』