家出少女の反抗
それはーーお金の事だったり、複雑な家庭環境に巻き込んでしまったりと思い当たる節はいくつかある。
でも、どれもしっくりくる理由は思いつかない。
最近不安という文字が、頭から離れず潤の事は頭の中から消え去っているぐらいだ。
どうしたらいいんだろう……。
「でもさ……怜音は霞ちゃんの事はきらいじゃないんだと思うんだよね……」
「お?やっぱり早っちもそう思う?やっぱりあの人霞にぞっこんなのかなーってやっぱり思うよね!!」
そんな様子を見抜いていたのか、早風さんが私に話しかけてきた。
「あいつは、本当の意味でよく笑うようになった。霞ちゃんが来てからね。それでね……霞ちゃんに近々話したいことがあるって良く相談されるから……覚悟したほうがいいんじゃない?」
ーー近々話したいこと?
胸の奥を、手で鷲掴みにされたように苦しくなった。
その話したいことというのが、どんなものなのか不安だからと言うのもあるけれどーーー。
「他に……好きな人が出来たとか……?」
頭で思っていたことが、つい口に出てしまいまい咄嗟に愛に背中をたたかれた。
「怜音先生はそんなやわな男じゃないし、霞の事がちゃんと好きだから、問題ないって!!」
「別に……他の人が好きだったとしても…、傷つかないよ……元々先生と生徒だし……」