【女の事件】アタシ、ダンナの妹からグロウされたかも…
第３話
時は夕方５時50分頃のことであった。
ところ変わって、ダンナの実家にて…
ダンナの実家の居間には、義父母とはなとはなの婚約者の男性・大生院誠也《おおじょういんせいや》(35歳・管理職)がいた。
この日は、誠也《せいや》のお給料が来月支給分から少し上がることが決まったお祝いのパーティーをひらく予定であった。
この日の夕食は、はなのお手製のローストビーフとポトフーとグリーンサラダであった。
義父母は、アタシとダンナに対して『今夜ははなの婚約者の男性が家に来るから、晩ごはんを食べにおいで…』と電話で伝えていた。
しかし、予定時刻に設定されている夕方６時が近づいたと同時に義父母の気持ちがひどくおたついた。
晴彦とよしえさんはどうしたのだ？
もしかしたら…
なんらかの事故に巻き込まれたのではないのか…
夕方のＮＨＫのラジオニュースで松山市平田町の国道196号線で特大ダンプが横転した事故が伝えられた。
横転した特大ダンプの荷台に積まれていた大量の土砂が道路の片方をふさいだ…
それが原因で、付近の道路で顕著《けんちょ》な交通渋滞《じゅうたい》が発生した。
義父母は、ひどく心配になった。
義母は、ダンナのスマホに電話をかけた。
しかし、ダンナが電話に出なかのでものすごく困り果てた。
義母は、一度受話器を置いてもう一度かけ直すことにした。
不安な表情を浮かべている義父は、義母にたずねた。
｢どうなっているのだ!?｣
｢晴彦が電話に出ないから困っているのよ〜…｣
｢晴彦は松山にまだいるのか!?｣
｢昼過ぎに山越《やまごえ》のハトマートを出発して富田の（キューデン）本社に戻る予定だと言うたわよ…本社に戻ったあとは報告書を書いて上の人に提出したら１日の予定は終わるのよ…遅くても５時半には帰宅することになっているのに、なんかおかしいわよ!!｣
｢困ったなぁ～｣
義父は『晴彦がいないと晩ごはんが食べれない。』と泣きそうな声で言うた。
義母は、台所にいるはなに対して『アプリを使って、お兄ちゃんが帰ることができるルートを調べて…』とお願いした。
はなは、エプロンのポケットの中からファーウェイ(スマホ)を取り出したあとグーグルマップを開いた。
はなは、大急ぎで山越《やまごえ》のハトマートから今治市へ帰ることができるルートを調べた。
はなは、北条粟井坂《あわいざか》の旧道から北条の市街地を経て国道へ抜けるルートに附属のペンを使ってなぞった。
その後、ダンナのジーメールに送った。
おにいちゃん…
代わりのルートが見つかったよ…
はやく帰って来てね…
またところ変わって、ふたりが暮らしている市営住宅の一室にて…
部屋は、真っ暗になっていた。
アタシは、ダンナから間接的な暴力を受けたので気力を喪《な》くした。
もぬけの殻になったアタシは、床の上でうつ伏せになって寝ていた。
この時であった。
（ジリリリリン!!）
電話台に置かれているうぐいす色のプッシュホンのベルがけたたましく鳴り響いていた。
なんなのよ一体もう!!
思い切りブチ切れたアタシは、右手でほがそ(グチャグチャ)の髪の毛を思い切りかきむしりながら受話器を取った。
｢もしもし…義母さま…えっ？…ダンナ…知らないわよ!!…ダンナは松山へ出張に行ってるけど…まだ帰ってないわよ!!…えっ？なんで来ないのって…はぐいたらしいわねクソシュウトメ!!うちはダンナの実家へは一切行かないわよ!!ワーッ!!｣
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れたアタシは、強烈な声で義母をイカクしたあと電話をガチャーンと切った。
キーッ…
なんなのよ一体!!
思い切りブチ切れたアタシは、鏡台の前に行った。
鏡の前に座ったアタシは、右手で髪の毛を思い切りかきむしった
｢キーッ!!｣
(グシャグシャグシャグシャ…ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
マゼンタのカーディガンとクリーム色のスカート姿のアタシは、カーディガンを思い切り破いて脱いだ。
(ビリビリビリビリビリビリ!!)
つづいて、下に着ていた白のブラウスを思い切り破いて脱いだ。
(ブチッ!!)
つづいて、下に着けていたハーフカップの白のブラジャーを思い切りちぎった。
その後、アタシは再び右手で髪の毛をグシャグシャとかきむしった。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
むなしくなったアタシは、頭を抱えた状態で激しい声をあげながら泣いた。
さて、その頃であった。
日中、いびつな職場イジメの被害を受けた勝祝《かつのり》は、ヤケクソを起こしたのできわめて危険な状態におちいった。
ところ変わって、旭町のハリソン(東芝・今治工場)の工場の近くにある焼き鳥屋にて…
勝祝《かつのり》は、お弁当たかりをしたグループの男にひん死の重傷を負わせたあと職場放棄をした。
その後、あちらこちらを逃げまわった。
その日の夜８時半頃のことであった。
カウンターの席に座っている勝祝《かつのり》は、焼き鳥をさかなにホッピーを大量に飲んでいた。
この時、勝祝《かつのり》は善悪の区別が分からなくなった。
勝祝《かつのり》は、となりの席に座っている男性客のホッピーに手をつけた。
それが原因で、ひどい大ゲンカが発生した。
｢コラ!!そこの若造!!｣
｢なんだよぅ…｣
｢オドレさっきおれがのんでいるホッピーに手でつけたな!!｣
｢のみてーのだよぅ…｣
｢オドレふざけるな!!」
(ガシャーン!!)
となりの席に座っていた男性客は、勝祝《かつのり》の頭を空のビンで思い切り殴り付けた。
その後、勝祝《かつのり》は男性客に鼻を殴られた。
｢コラオドレ!!オドレのケツモチはどこの事務所《くみ》だ!?｣
｢ふざけるな!!ぶっ殺してやる!!」
（ガシャーン!!）
勝祝《かつのり》は、端にあった空ビンで相手の頭を殴った。
その後、店内で大規模な乱闘事件が発生した。
それから60分後であった。
店の付近でパトカーのサイレン音が聞こえた。
勝祝《かつのり》は、パトカーのサイレンを聞いたとたんに店から逃げ出した。
その後、今治市内《しない》のあちらこちらを逃げ回った末に行方不明になった。
勝祝《かつのり》は、傷害罪など複数の容疑で愛媛県警《けんけい》に追われるハメになった。
ところ変わって、ダンナの実家にて…
ダンナの実家の居間には、義父母とはなとはなの婚約者の男性・大生院誠也《おおじょういんせいや》(35歳・管理職)がいた。
この日は、誠也《せいや》のお給料が来月支給分から少し上がることが決まったお祝いのパーティーをひらく予定であった。
この日の夕食は、はなのお手製のローストビーフとポトフーとグリーンサラダであった。
義父母は、アタシとダンナに対して『今夜ははなの婚約者の男性が家に来るから、晩ごはんを食べにおいで…』と電話で伝えていた。
しかし、予定時刻に設定されている夕方６時が近づいたと同時に義父母の気持ちがひどくおたついた。
晴彦とよしえさんはどうしたのだ？
もしかしたら…
なんらかの事故に巻き込まれたのではないのか…
夕方のＮＨＫのラジオニュースで松山市平田町の国道196号線で特大ダンプが横転した事故が伝えられた。
横転した特大ダンプの荷台に積まれていた大量の土砂が道路の片方をふさいだ…
それが原因で、付近の道路で顕著《けんちょ》な交通渋滞《じゅうたい》が発生した。
義父母は、ひどく心配になった。
義母は、ダンナのスマホに電話をかけた。
しかし、ダンナが電話に出なかのでものすごく困り果てた。
義母は、一度受話器を置いてもう一度かけ直すことにした。
不安な表情を浮かべている義父は、義母にたずねた。
｢どうなっているのだ!?｣
｢晴彦が電話に出ないから困っているのよ〜…｣
｢晴彦は松山にまだいるのか!?｣
｢昼過ぎに山越《やまごえ》のハトマートを出発して富田の（キューデン）本社に戻る予定だと言うたわよ…本社に戻ったあとは報告書を書いて上の人に提出したら１日の予定は終わるのよ…遅くても５時半には帰宅することになっているのに、なんかおかしいわよ!!｣
｢困ったなぁ～｣
義父は『晴彦がいないと晩ごはんが食べれない。』と泣きそうな声で言うた。
義母は、台所にいるはなに対して『アプリを使って、お兄ちゃんが帰ることができるルートを調べて…』とお願いした。
はなは、エプロンのポケットの中からファーウェイ(スマホ)を取り出したあとグーグルマップを開いた。
はなは、大急ぎで山越《やまごえ》のハトマートから今治市へ帰ることができるルートを調べた。
はなは、北条粟井坂《あわいざか》の旧道から北条の市街地を経て国道へ抜けるルートに附属のペンを使ってなぞった。
その後、ダンナのジーメールに送った。
おにいちゃん…
代わりのルートが見つかったよ…
はやく帰って来てね…
またところ変わって、ふたりが暮らしている市営住宅の一室にて…
部屋は、真っ暗になっていた。
アタシは、ダンナから間接的な暴力を受けたので気力を喪《な》くした。
もぬけの殻になったアタシは、床の上でうつ伏せになって寝ていた。
この時であった。
（ジリリリリン!!）
電話台に置かれているうぐいす色のプッシュホンのベルがけたたましく鳴り響いていた。
なんなのよ一体もう!!
思い切りブチ切れたアタシは、右手でほがそ(グチャグチャ)の髪の毛を思い切りかきむしりながら受話器を取った。
｢もしもし…義母さま…えっ？…ダンナ…知らないわよ!!…ダンナは松山へ出張に行ってるけど…まだ帰ってないわよ!!…えっ？なんで来ないのって…はぐいたらしいわねクソシュウトメ!!うちはダンナの実家へは一切行かないわよ!!ワーッ!!｣
(ガチャーン!!)
思い切りブチ切れたアタシは、強烈な声で義母をイカクしたあと電話をガチャーンと切った。
キーッ…
なんなのよ一体!!
思い切りブチ切れたアタシは、鏡台の前に行った。
鏡の前に座ったアタシは、右手で髪の毛を思い切りかきむしった
｢キーッ!!｣
(グシャグシャグシャグシャ…ビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
マゼンタのカーディガンとクリーム色のスカート姿のアタシは、カーディガンを思い切り破いて脱いだ。
(ビリビリビリビリビリビリ!!)
つづいて、下に着ていた白のブラウスを思い切り破いて脱いだ。
(ブチッ!!)
つづいて、下に着けていたハーフカップの白のブラジャーを思い切りちぎった。
その後、アタシは再び右手で髪の毛をグシャグシャとかきむしった。
「ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…ぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすんぐすん…」
むなしくなったアタシは、頭を抱えた状態で激しい声をあげながら泣いた。
さて、その頃であった。
日中、いびつな職場イジメの被害を受けた勝祝《かつのり》は、ヤケクソを起こしたのできわめて危険な状態におちいった。
ところ変わって、旭町のハリソン(東芝・今治工場)の工場の近くにある焼き鳥屋にて…
勝祝《かつのり》は、お弁当たかりをしたグループの男にひん死の重傷を負わせたあと職場放棄をした。
その後、あちらこちらを逃げまわった。
その日の夜８時半頃のことであった。
カウンターの席に座っている勝祝《かつのり》は、焼き鳥をさかなにホッピーを大量に飲んでいた。
この時、勝祝《かつのり》は善悪の区別が分からなくなった。
勝祝《かつのり》は、となりの席に座っている男性客のホッピーに手をつけた。
それが原因で、ひどい大ゲンカが発生した。
｢コラ!!そこの若造!!｣
｢なんだよぅ…｣
｢オドレさっきおれがのんでいるホッピーに手でつけたな!!｣
｢のみてーのだよぅ…｣
｢オドレふざけるな!!」
(ガシャーン!!)
となりの席に座っていた男性客は、勝祝《かつのり》の頭を空のビンで思い切り殴り付けた。
その後、勝祝《かつのり》は男性客に鼻を殴られた。
｢コラオドレ!!オドレのケツモチはどこの事務所《くみ》だ!?｣
｢ふざけるな!!ぶっ殺してやる!!」
（ガシャーン!!）
勝祝《かつのり》は、端にあった空ビンで相手の頭を殴った。
その後、店内で大規模な乱闘事件が発生した。
それから60分後であった。
店の付近でパトカーのサイレン音が聞こえた。
勝祝《かつのり》は、パトカーのサイレンを聞いたとたんに店から逃げ出した。
その後、今治市内《しない》のあちらこちらを逃げ回った末に行方不明になった。
勝祝《かつのり》は、傷害罪など複数の容疑で愛媛県警《けんけい》に追われるハメになった。
