KISSでチェンジ!
 本当はさっさと帰ろうと思っていたけれど、クッキー一枚くらい食べる時間はあると思い直す。
「わかった」

 短く返事をしてリボンを取る。
 包装紙の中から白い箱を取り出して開けてみると、そこにはウサギの形をした青色のクッキーが5枚入っていた。

「青色って珍しいな」
「天然由来の着色料だから、安心して?」

アリスが慌てて口を出す。
 その目はジッと良明の手元のクッキーへと向けられている。

 確かに今はいろいろな食物があるからさほど心配はしていない。
良明はただ、中学時代に純とふたりで食べた青いカレーを思い出しただけだった。

青色とカレーという味が脳を混乱させて食べた瞬間吐き出してしまいそうになった。
 だけどよくよく味わって食べてみるとスパイスがよく聞いた美味しいカレーだったのだ。
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