KISSでチェンジ!
「え、知らないの?」
 ツインテールで大きな目をパチパチと瞬きさせる。

「知らないって、なにが?」
「河合くんだよ。ほら」

 そう言って見せられた雑誌はメンズ向けのフッション誌で、純が思っていたようなアイドル雑誌ではなかった。
 そしてそこにでかでかと半ページほど浸かって良明が写っているのだ。

 純は思わず雑誌を取り上げてマジマジと見つめた。
 どこからどう見ても良明だ。

 純も見たことがある私服姿で、両手をズボンのポケットに突っ込んでポーズを取っている。
 写真の横には良明の下の名前と、身長、着ている服の情報が載せられている。

「な、なんだこれ!?」
 思わず声を張り上げてしまう。
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