クリスマスの奇跡
品川にある「かがやき食品カンパニー」にユウイチは、向かった。
 ユウイチは、会社員をしている。
 ここの会社は、食品メーカーで、和菓子を扱っている。取引先は、地方が多い。ユウイチの本社は、東京にある。だが、ユウイチは、若い時、俳優になりたいと思ったが、CMの脇役にもなったが、ディレクターと喧嘩になってクビになった。
 「ドラマに出たかったのだが」とユウイチは、思っていた。若いころは、これでも、顔だけは良かった。そして、何度も女性とセックスをした。それでも、ディレクターと口論になったのは、彼、ディレクターが、ユウイチに嫉妬したからだ。
 その理由が、ユウイチは、思い出せない。
 ユウイチは、そこで、会社の事務担当をしている。
 そして、倉庫にある商品を、出荷していくが、その在庫確認の仕事をしている。
 ユウイチは、確かに、大学生の頃から、俳優やモデルのバイトをしていたが、それで、少し、傲慢になっていたのだと分かる。
 しかし、毎日が忙しいと、もうそんな思い出を思い出す暇もないのが、分かる。
 会社の倉庫に来るトラックを何度も観ていて、いつも、出荷の数を確認して、それで、仕事をしているとユウイチは、思い出せなくなった。
 前のような生活の大変さはない。
 一時期に比べたら、今の生活は何とか金銭の苦しみはなくなったと分かる
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