miracle music in 2024.1.1
ここは、北陸地方のA市である。
 そして、東に進むと、B市、C市がある。
 北陸地方のA市には、北陸本線のA駅とL駅が、あるし、北陸新幹線の新A駅もある。
 ユウイチは、このA駅から、山側にいるが、それは、会社の転勤で、A県A市にいる。
 年末には、大晦日があった。
 しかし、2023年12月には、芸能人の不祥事のため、もう紅白歌合戦は、観なくなった。そして、ユウイチは、大好きないきものがかりのCDを、近所のショッピングモールのレコード店で買ったが、もう、以前ほど、新型肺炎コロナウイルス感染症も叫ばれなくなった。
 街行く人は、みんな、新型肺炎コロナウイルス感染症の影響はなく、それで、マスク着用をしなくなった。
 2020年の新型肺炎コロナウイルス感染症は、もう下火になったと思っていた。
 ユウイチは、元々、東京の食品メーカーに勤務しているが、40代後半になった彼は、転勤になった。
 A県の野菜を、東京の本社で、加工して、カット野菜にする。
 そんな仕事を、ユウイチの会社はしている。
 そして、2023年12月31日。
 ユウイチは、声優の内田真礼のファンクラブに入っているが、少しだけ、いきものがかりのカバー曲『ブルーバード』を聴いてから、寝た。
 最近では、お酒が飲めなくなった。
 もう肝機能が悪くなっている。
 2024年1月1日になった。
 年々、変な気候になっている。
 とにかく、異常に暖かくなっている。
 朝、ユウイチは、近所のA神社に、初詣に行った。
 そして、夕方になった。
 ガラガラどんどんと部屋が揺れた。
 ユウイチは、怖くなった。
 そして、テレビ報道のキャスターが、異常なまでに叫んでいる。
「テレビなんて観なくて良いから津波が来るから、逃げてください」とあった。
「高台に逃げてください」
 となっている。
 サイレンが鳴った。
 そして、どうもB市の方向を向くと、空が真っ赤になっている。
 消防車が、カンカン音を鳴らして、走っている。
 ユウイチは、怖かった。
 停電も起きている。
 実は、ユウイチは、東京に彼女がいる。
 彼女は、まだ30代だ。彼女は、楓と言う。少しだけ、内田真礼に似ている。
 物が落ち、そして、部屋のブレーカーが、落ちた。
 怖くなって、ユウイチは、どうしたら良いのか分からない。
 暫くして、アパートの大家さんが、顔色を変えてやって来た。
「あんたも、今すぐ、DE町の公民館へ逃げるんだ」
 と言った。
 DE町の公民館へみんな、逃げている。
 そして、ユウイチは、東京から、この北陸地方のA市に転勤になったが、内心では、東京に残した彼女が、会えなくて心細かった。
 そして、ユウイチは、また、子供の頃を思い出した。
「そうだ、オレは、歌手になりたかった」
 と思い出した。
だが、一方で、ユウイチは、持っているスマホの充電が切れた。
 これほど、怖いことはなかった。
 しかし、DE町のおじいちゃん、おばあちゃんが、みんな、怖そうに歩いていた。一目散に、公民館へ逃げていた。
 本当は、いきものがかり『ブルーバード』を歌いたかった。
 歌手になりたかった。
 楓と今すぐ、会いたかった。
 だが、北陸新幹線は、A市にあって、A駅にあるが、かがやきで東京駅へ行くことができなかった。
 …
 避難所の公民館へ行くと、やはり、戦場になっていた。
 そして、みんな、罵りあっていた。
 外へ出ても、家屋が倒れて、さらに、雨が降っていたが、そのまま、雪になった。さらに、津波警報も鳴った。
 A県の県知事が、来た。
「どうしてくれる?」と怒った人もいた。
 そして、A市の市議会議員さんも、罵られた。
 お医者さんや看護師さんも、頑張っていたが、風邪をこじらせた人もいた。
 女性に、嫌な乱暴をした男もいた。
 泥棒もいた。
 コンビニから泥棒をした。
 しかし、A市は、陸の孤島になっていた。
 そして、火事で亡くなった人が多くいた。
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