この青空に、君と生きる未来を誓う。
「どうして優羽ちゃんなの……」
「陽依ちゃん……」
「わかってる。優羽ちゃんはかわいいし、頭も良くて、優しくて、モテるのは当然だよね」
「そんな……」
「それに比べて私は優羽ちゃんの引き立て役だよね」
「そんなことないよ!」
「ごめん、優羽ちゃん。私、優羽ちゃんと一緒にいると惨めな気持ちになる」
「……え?」
「今は優羽ちゃんと一緒にいるの辛い……」
陽依ちゃんはそう言ってまた泣き出してしまった。
私はかける言葉が見つけられなくて、陽依ちゃんのそばから離れた。
陽依ちゃんに言われた言葉が胸に突き刺さって痛い。
私の瞳にも涙が溢れてくる。
陽依ちゃんは2年間ずっと霧谷くんのことが好きで、今年やっと想いを伝えようと決心したのに。
決心したとたんに、霧谷くんは私のことが好きで失恋なんて、辛いのは当たり前だ。
だけど「一緒にいるのが辛い」なんて言われたら、私もどうしたらいいかわからない。