この青空に、君と生きる未来を誓う。
向き合う覚悟
年が明けて、3学期。
私は、推薦で進路が決まった生徒向けの特別授業で学校に登校している。
陽依ちゃんも冬休み前に音大のピアノ科の推薦が決まって、第一志望の大学に合格したから、特別授業参加組。
一般受験を控えている子達は自由登校だから、クラスでも出席してる子は半分くらい。
「優羽ちゃんは冬休みの間に日向くんとなにかあった?」
「え!?」
休み時間、いきなり陽依ちゃんに訊かれて思い切り動揺した私は、飲んでいたホットミルクティーでむせてしまった。
「……な、ないない!」
ハンドタオルで口元を拭きながら、慌てて否定する。
「ホントに? クリスマス・イブにデートしたんでしょ?」
「うん。でも、全然泊まりとかじゃないし。彼方くん、まだ受験終わってないしね」
「そうなんだ~。意外だなぁ」
彼方くんは今月下旬に専門学校の受験を控えているし、相変わらずバイトも入れているから、結局冬休みもクリスマスイブの日以外は会わなかった。
冬休みは夏休みと違って短いから、不安もなくあっというまに過ぎた感じがする。