この青空に、君と生きる未来を誓う。

隠していた本音


翌日から、私は昼休みに屋上へ行くのをやめて、空き教室を探してそこで過ごすようになった。

ひとりで食べるお弁当はやっぱりおいしく感じない。

それに、時間が経つのがすごく遅く感じる。
日向くん、今頃どうしてるだろう?

たった1ヶ月しか話してなかったのに、昼休みに日向くんと過ごすことが当たり前になってた。

これからも一緒に過ごせるって思ってたのに。

私はいつのまにか、昼休みに日向くんと話せることを楽しみにしていたんだ。

昼休みにひとりで過ごすようになって1週間経つのに、日向くんのことばかり考えてる。
どうしてだろう。

日向くんと過ごしたときのこと思い出すと、胸がしめつけられるような感じがして、泣きたくなる。

もう来るなって言われたけど、私は日向くんに会いたい。

そう思ってることに気がついて、ハッとした。

もしかして私は日向くんのこと……。

でも、今頃気がついても遅い。

遅いけど……会いたい。

私は思い切って屋上へ向かった。

教室の前までいくと、話し声が聞こえてきた。
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