この青空に、君と生きる未来を誓う。

愛されている命


それから、日向くんとはまたお昼休みに一緒に過ごすようになった。

そしてあっというまに期末テストも終わって、1学期の授業も残すところあと約1週間。

日向くんは少しずつだけど、授業に出るようになった。

期末テストも、私が協力したから赤点は取らずにすんだみたい。

私が日向くんと本当につきあい始めてからまた色々ウワサされて、陰口も言われたけど、日向くんが「いい加減にしろ」と怒ってくれて、今はだいぶ落ち着いてきた。

陽依ちゃんも、私にきちんと謝ってくれた。

「私、優羽ちゃんに嫉妬してたんだ。ホントにごめんね。すごいバカなことしたなって反省してる」って。

だから最近はまた陽依ちゃんとも話すようになって、少しずついい方向に向かってきている。

「天音、これから時間ある?」

放課後、日向くんと一緒に帰っていたらそう聞かれた。

「あるけど」

「実は、母親が天音に会いたがってるんだ。今日、夕方からの仕事が休みだから、良かったら家に来ないかって」

「いいの?」

「うん。俺は別にいいよ」

「じゃあお邪魔しようかな」
< 56 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop