先輩と後輩の関係。
舜を避けて行動をしていたけど…この空間で会わないわけがなくて、絶対どこかですれ違うし、下手したらスタッフルームにいるし…会わないなんて不可能だった。
私がバックヤードでご飯を食べていると急に舜が入ってきて、時が止まった。
「さっきのサポートは何?」
『私、先輩のアシスタントじゃないので』
と、
舜の目が見れなくて、スマホを見ながら答えた。
それさえも怒られそうと思ったけど…そうでもしなかったら、自分の感情が抑えられないと思った。
『ダメ』とはわかっている。
ここにいる以上は「橘先輩」として見ないといけないから…
「なぁ、その態度は何?」
『何?それは先輩として言ってんの?夫婦として?』
「どっちも」
『夫婦としての感情も入れていいなら、凛は舜のサポートには回りたくない』
「なんで?」
その一言でさえ、いつも優しい舜だけど…今日は舜のアシスタントだった頃を思い出す口調だった。
何一つ優しさはなくて、ただただイラついてる。
私もイライラしていたから、ただのイライラのぶつかり合い。
『いやだから』
「先輩、お客様です」
と、かなちゃんが舜を呼びにきた。
「今行くね」
よっぽど、かなちゃんのほうが優しい。
何特別扱いしちゃってるの。馬鹿みたいで呆れる…
舜は私に何も言うことなく、去ろうとしたから『そういうところ』と嫌味っぽく言うしか私のイライラを抑える方法はなかった。